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2018年01月23日
“日米の架け橋”功労者3人が「国際市民賞」を受賞
日米両国民の経済・文化・行政などの友好関係構築を目的に活動する非営利団体「南カリフォルニア日米協会(以下、JAS)」は、2014年の「国際市民賞」を東洋ゴム工業株式会社の北米タイヤ事業統括会社 Toyo Tire Holdings of Americas Inc. 社長・水谷友重氏と、日本政府の外国青年招致事業「JETプログラム」の英語教師助手だった故テイラー・アンダーソン氏と故モンゴメリ・ディクソン氏の3人に授与した。
日本企業活躍の礎を築いた日系先駆者に感謝
「国際市民賞」は、政府関係者、文化・スポーツ功労者、企業家などで日米関係に貢献した個人·団体に贈られる賞で、過去には豊田章一郎氏(現·トヨタ自動車株式会社名誉会長)や稲盛和夫氏(現·京セラ株式会社名誉会長)、中曽根康弘氏(第71~73代内閣総理大臣)などが受賞している。
日米両国の人々をつなぐ
今年の「国際市民賞」受賞者の二人目と三人目は、「JETプログラム」参加中に、東日本大震災の犠牲となったテイラーさんとモンゴメリさん。テイラーさんは宮城県石巻市で、モンゴメリさんは岩手県陸前高田市で、子供たちに英語指導をしながら、子供たちや地域の人々と積極的に交流を持ち慕われていた。しかし2011年3月11日の大地震の後、二人は教え子たちを保護者に引き渡し、避難する途中で津波に飲み込まれ命を落とした。
テイラーさんとモンゴメリさんは、日本滞在中、日本文化を理解し日米両国の架け橋に尽力。アメリカを代表する永久文化大使にも任命された。授与式では、ハラJAS会長とダグラス・モンゴメリ日米協会105周年ディナー実行委員長から記念の盾が、テイラーさんとモンゴメリさんのそれぞれの遺族に手渡された。“日米の架け橋”としての活躍を夢に描いていたテイラーさんとモンゴメリさんの夢は、「テイラー・アンダーソン記念基金」「モンゴメリ・ディクソン記念プロジェクト」として、今も続けられている。
2014年の「国際市民賞」受賞者3人の活動の形はそれぞれ違うが、日本とアメリカ両国を想う気持ちは同じだ。今後も、日米友好を深める活動が期待される。
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