本郷
2020年12月20日
日本では奈良時代、律令制における地方行政の最下位の単位として、郡の下に 里 (り、さと)が設置された。里は50戸を一つの単位とし、里ごとに里長を置いた。 715年に里を郷(ごう、さと)に改称し、郷の下に新しく設定した2~3の里を置く郷里制に改めた。しかし里がすぐに廃止されて郷のみとなったため、郷が地方行政最下位の単位として残ることになった。
人民把握の単位としての「郷」は、平安時代以降も継続して見られた。古代末期から中世初期にかけて荘園公領制が成立すると、領主らは荘園または公領内に支配拠点を設けた。これを維持するため、拠点の周囲に村落が形成されるケースが多く見られた。これが本郷の発祥である。多くの場合、本郷は、荘園・公領の政治的・経済的・流通的なセンター機能を果たした。
人民把握の単位としての「郷」は、平安時代以降も継続して見られた。古代末期から中世初期にかけて荘園公領制が成立すると、領主らは荘園または公領内に支配拠点を設けた。これを維持するため、拠点の周囲に村落が形成されるケースが多く見られた。これが本郷の発祥である。多くの場合、本郷は、荘園・公領の政治的・経済的・流通的なセンター機能を果たした。
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