ご検討方よろしくお願いいたします (ごけんとうかた)
2019年07月26日
以上、ご検討方よろしくお願いいたします。
メールや文書での「方」の使い方について、「ご参加方よろしくおねがいします」「ご検討方よろしくおねがいします」等の文書が良く見受けられますが、この使い方は日本語としてただしいのでしょうか。
「ご参集方(がた)」ではなく「ご参集方(かた)」です。この「方(かた)」は”○○すること”という意を表します。「ご参集よろしくお願いします」でも意味は同じなので必要かと言われれば必要ではありませんが、語調を整え重々しさを加えるために用います。まぁ、今どき用いる人は少ないと思いますけど……。
☆デジタル大辞泉の解説
かた【方】
[接尾]
2 動詞の連用形や動作性の漢語名詞に付いて、…すること、の意を表す。「打ち方やめ」「調査方を依頼される」
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%8B%E3%81%9F&stype...
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の「接尾辞」の2ですね。正しい使い方です。
質問例の「方」とは、換言すれば「すること」となります。
御参加方よろしくおねがいします→参加なされること、よろしくお願いします。
といった趣旨となります。
御参加と敬意の「御」があるので、参加なされると換言が可能です。
御検討方よろしくお願いします→検討なされること、よろしくお願いします。
といった趣旨となります。
このように「方」は「すること」を換言して短文(一文字)で表現しているということです。
因みに、江戸時代の役職に、例えば、勘定方
というのがあるが、これも勘定(会計事務)をすること(ところ)の
「するところ」を一文字で表現し、係や課と同様の部署名になります。
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