口先三寸?誤用 舌先三寸◎
2017年01月21日
[補説]文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」では、「本心でない上辺(うわべ)だけの巧みな言葉」を表現するとき、本来の言い方とされる「舌先三寸」を使う人が23.3パーセント、本来の言い方ではない「口先三寸」を使う人が56.7パーセントという逆転した結果が出ている。
舌先三寸(シタサキサンズン)とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/舌先三寸-520446
”
彼の言い分は信用できない。舌先三寸でごまかそうとしているだけだ。”
舌先三寸(したさきさんずん)とは口先だけの弁舌のこと。「口先」を思い浮かべてつい「口先三寸」を選びそうですが、こちらは誤用です。「三寸」を使う表現には「舌先三寸」と同じ意味の「舌三寸」や、「胸三寸」(胸中の考えのこと)もあります。「寸」は長さの単位で約3センチ(和裁で使う鯨尺だと約3.8センチ)ですが、ここでは具体的な長さに意味があるわけではなく、短さや薄さをあらわす一種のたとえとして使われています。
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