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おいり

2019年08月22日
Those colorul, pastel balls atop my sundae (fuwafuwa kakigori).

おいりは香川県の西部地域で昔から、花嫁が結婚式に出席する人、 ご近所、友人、知人などに配るお菓子として愛されてきました。
もち米で作ったほんのりとニッキの香りがする小さく丸いおいり。 原料のもち米を蒸してから完成までにおよそ10日間。時間と手間を惜しまず、じっくりと仕上げた“おいり”は ヘルシーで楽しい幸せのお菓子です。 ピンク・赤・黄・緑・白・紫・青の七色がカラフルで可愛らしく、おいりがきれいだとお嫁さんも美しいと言われています。
その食感は、カリッとした歯ごたえはありますが、口の中で一瞬で溶けてなくなってしまう非常に軽い口どけ。 また、その鮮やかな彩りが見た目にも楽しめます。


おいりの始まりは讃岐国丸亀城主に初代生駒親正公が任命された天正15年(1587年)頃のこと。 親正公は良政を行い、領民に親しまれていました。 姫君のおこしいれが決まった時、領下の郡家郷(現在の丸亀市郡家町)のお百姓がお祝いにと五色の煎りものあられを献上したところ、 殿は大変お気に召されたそうです。 以来、婚儀の折にはおめでたいお煎りものとして 広く一般に知れわたり、お煎りもの、略して『おいり』として西讃岐地方には今も婚儀の時には欠かせない嫁入り道具の1つとして受け継がれています。 今日では、お慶びの引き菓子として、ご結婚・ご出産・命名祝い・雛祭り・新築祝い・長寿祝いなどにも使われています。
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