フジヤマと富士山(ふじさん)
2015年10月15日
「フジヤマ」はただの間違い?ある外国人が漢字の訓読みと音読みを間違って、「富士サン」といってしまって、そこから広がってしまったわけ?
私はそう思ったが、少し調べてみたがそうでもないみたいです。
ほんの少しだけ調べてみたが、結論から言うと、
大昔は、日本でも「富士の山」と呼んだりしましたので、それが「ふじやま」になった、あるいは外国人があれを省略しただけらしいです。日本にも「フジヤマ」と読んでいる年配の方もいるかもしれません?
Chūō Kōronsha, 1916
富士の山は旣に死んた山ではないか、
僕には阿蘇山とか淺間山とか露島山とかいへば活ける英雄に接するの趣があるが富士
の山は全〜死んだ人問に遭ラやうな心地がする、富士の山は火の山といぷのださう ...
この三つの山の中で、現時点では二つが「~やま」と呼ばれているらしいですので、三つも、富士を含んで四つも昔「~さん」でなく「~やま」と呼ばれていたと思えるようですね。
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富士山が最初に外国に紹介された幕末のころ、富士山が見える横浜の外国人居留地の日本人が「ふじやま、ふじのやま、ふじのおやま」といっていたからです。
浅間山(あさまやま)のように、以前は山は「やま」が多かったのです。山を「さん」というのが増えたのは明治以降のことです。地理学者や陸軍が作成した地図での読み方が、教育やマスコミを通じて広まったのです。
中国で「長江 changjiang」と呼び「揚子江」なんて呼ばない川を、日本ではしつこく「揚子江」と呼び続けているのも同じです。日本の塔を「東京塔」でなく英語 で「東京タワー」と呼ぶのに、英語の本場イギリスの塔 Tower of London を日本では今も「ロンドン塔」なんて呼んで、明治時代の漱石の「倫敦塔」が続いているのも同じです。
まだありました。
切腹を西欧では「harakiri」といいます。今の時代劇を見ていても「切腹」とはいいますが「腹切り」という言葉は聞きません。これも、幕末には「腹切り」や「首切り」(斬首のこと)というのは普通に使われていた言葉なんです。
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日本でも昔の「尋常小学校読本」というのを調べてみると
富士の山 と呼んでいた時代があったようです。
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ただ、「富士山」の読みですが、日本でも「ふじやま」と読む人は現在でもいます。もしかしたら「富士の山(ふじのやま)」という表現がなにかしら影響しているのかもしれませんね。
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Nowadays:
固有名詞なので、国語でも社会(地理)でも間違いになると思います。
神が宿るとされ、信仰の対象になっている山は「さん」で、
それ以外が「やま」なのだそうですが、
例外も多数あります。
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