シャバ
2020年07月23日
On the outside
said as a joke when asked if her brother was in prison
「シャバ」の由来
「シャバ」の由来は、仏教用語の「娑婆(しゃば)」です。江戸時代は、遊郭を「娑婆」に対する極楽安堵の地と喩えていましたが、遊郭にいる遊女たちから見れば「娑婆」=「自由の世界」だったため、「娑婆」が「普通の人が暮らす世界」を指すようになりました。
「娑婆」とは?
「娑婆」はサンスクリット語(梵語)「sahā(サハー)」の音に漢字を当てて出来た言葉です。「sahā」には「大地」という意味があり、我々が住む仏国土(三千大千世界)の名前でもあります。
「sahā」には、音訳した「娑婆」のほかに、「忍土(にんど)」という意訳語もあります。「忍土」とは、「苦しみを耐え忍ぶ場所」のことです。「娑婆」にせよ、「忍土」にせよ、仏教の世界観においては、私たちが暮らしているこの世の中は、本質的に苦しみを耐え忍ぶ場所であるとされています。
シャバの空気はうまい。
ようやくシャバの飯にありつける。
早く刑期を終えて、シャバに出たい。
シャバに戻る日が近づいてきた。
「シャバ(娑婆)」から派生した言葉
「シャバい」
「シャバい」とは、1980年代後半から90年代にかけて流行したヤンキー言葉で、「シャバにいる人たち」、「不良ではない普通の人たち」を指しますが、「冴えない」、「ダサい」、「根性がない」、「弱い」というニュアンスを含んでいます。
「シャバ僧」
「シャバ僧(しゃばぞう)」とは、「シャバい小僧」を省略したヤンキー言葉で、「不良ではない普通の人」を表していますが、「不良を気取っているが見せかけだけの人」、「ヘタレ」、「ヤワな人間」を揶揄する言葉でもあります。
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