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八紘一宇 はっこう-いちう

2020年10月06日
なお、興味深いのは、当時、日本の戦争目的としてもっとも広く宣伝されたスローガン――「八紘一宇」については、まったく沈黙していることで す。これは、“天皇の支配下に世界を統一する”という意味のスローガンで、神の国・日本が支配者として「大東亜共栄圏」に君臨するという覇権主義をあから さまに示したものです。さすがの執筆者たちも扱いに困って、沈黙をまもることにしたのでしょう。“都合の悪いものは歴史から削り落とす”という執筆者たち のご都合主義を思わず暴露した一例です。



はっこう-いちう【八紘一宇】
全世界を一つにまとめて、一家のように和合させること。第二次大戦のとき日本が国家の理念として打ち出し、海外進出を正当化するスローガンとして用いた。▽「八紘」は天地の八方の隅、地の果てまでの意。転じて、全世界の意。「宇」は家の意。
出典『日本書紀にほんしょき』神武紀じんむき用例こういう人々の八紘一宇的精神に頼ることは有力な防弾衣だった。<竹山道雄・国籍>


全世界を一つの家のようにまとめること。
注記「紘」は、天地をつなぐ網。「八紘」は、天地の八方の隅。転じて、全世界。「宇」は、大きな屋根でおおわれた家。第二次世界大戦で、日本が、大東亜共栄圏建設のためのスローガンとしたことば。出典『日本書紀』神武天皇じんむてんのう
八紘一宇の解説 - 小学館 大辞泉
はっこう‐いちう〔ハツクワウ‐〕【八×紘一宇】
《神武紀の「八紘をおほひて宇 (いへ) とせむ」から》全世界を一つの家にすること。第二次大戦期、日本が海外侵略を正当化する標語として用いた。
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